のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

「戦略がすべて」

戦略と戦術の違いについて、 初めて知ったのは、司馬遼太郎の「花神」である。 司馬遼太郎の小説が、ビジネス書として捉えられる理由だと思う。 戦略と戦術の違いを理解していないビジネスパーソンは大抵、ロクでもない事が多い。 戦略家は戦術家を評価し、 …

「男と女 なぜわかりあえないか」 橘玲

「男と女 なぜわかりあえないか」 橘玲 「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。 この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。 野心的なタブーへの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。 果たして女と男…

かえるくんがみみずくんと闘って、東京を救うのである。「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹

かえるくんが主人公のお話である。 かえるくんが主人公であり、 みみずくんと闘って、 東京を救う話である。 「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 に収録されている一編。 「かえるくん、東京を救う」 「かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。君は勝てる。君は…

「回転木馬のデットヒート」村上春樹 

35歳になった春、彼は自分がすでに人生の折りかえし点を曲がってしまったことを確認した。 いや、これは正確な表現ではない。 正確に言うなら、35歳の春にして彼は人生の折りかえし点を曲がろうと決心した、ということになるだろう。 「回転木馬のデット…

「ヘヴン」川上未映子さん初の長編小説。

二人だけの世界が永遠に続くなら。 それは、無垢で、美しい世界であり続けただろうか。 ただ、永遠の雪景色は存在せず、いつか溶ける。 染まらない白色も実在せず、何かに染まる。 ・・・ その優しくて無垢な細やかな世界が、 守られる事をどれほど望むか。 …

父について語る。猫を棄てる。

父について、語る時、 どうしても感情が篭る。 僕の中にある、内側の内側。 根底的であり、確固たる核心的な部分。 ・・・ どうしたって、 ありがとう との言葉しか思い浮かばない。 僕は父の影響を受けて、 本を読むようになったし、必死に勉強をした。 そ…

「あこがれ」清か、玲瓏、澄明な心。紡がれる言葉はどうしてかくも美しいものなのか。

「ああ、なんという多幸感。 ほとんどアニメーション映画のような疾走感と、小説にしか為し得ない感情のジャンプに陶然とする。 どうしたって、これは泣いてしまう。」 これは、かの有名な「君の名は。」を世に送り出した新海誠さんの本作を紹介する帯の言葉…

「人は無意識に様々なメッセージを発信し続けている。」

「ビジネスパーソンは、いったことや、やったことだけではなく、いわなかったこと、やらなかったこともメッセージになる」 「人は無意識に様々なメッセージを発信し続けている。」 これはわかるんだよな。 背中を見せる、ではないけれど。 言葉にする事だけ…

ストレスゼロの生き方

時々、自己啓発本を読みたくなる。 人生を歩んでいく上で、 平静を保つために、 真っ当な事を、 全力投球で投げてもらいたくなる。 それを、 バチっと受け止める事で、 時々、人は正しい道に戻る事ができる。 自己啓発本ってのは、大体、正論が多い。 正論と…

一人称単数 村上春樹 〜品川猿の告白について〜

村上春樹の新作「一人称単数」。 短編集である。 収録作は下記のとおりである。 「石のまくらに」 「クリーム」 「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」 「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」 「謝肉祭(…

一人称単数 〜村上春樹は読書を体験にまで引き上げる〜

「一人称単数」 村上春樹 6年ぶりに放たれる、8作からなる短編小説集。 「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。 しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。 そしてそこでは、私はも…

村上春樹について

村上春樹を読むと、 大学時代がフラッシュバックする。 これは僕のあくまでも個人的な感慨であり、万人に共通するものではない。 ただ、2020年に33歳を迎えた大卒の男性からすると、 ある程度、共通する事かもしれないと思う。 それは、僕が大学時代に、 何…

風の歌を聴け 村上春樹 

「風の歌を聴け」 村上春樹 「風の歌」とは何か? 村上春樹のデビュー作である。 「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」等の作品生んだ日本を代表する作家だ。 ノーベル賞候補として話題になる事が多い作家のデビュー作。 読み直す意義はあるだろう。 物語は、…

流浪の月 本屋大賞

"流浪の月" タイトルが本書を読んだ後の感想を雄弁に物語る。 月明かりを眺める時、 人は何か物を思いにふけっている。 寂しくて、孤独が滲むような、そんな感覚。 月が滲ませる静謐なイメージが本作にはよく似合う。 小説とは、 名状しがたい感情に渦巻かれ…

いいお嫁になりそうな男子 「植物図鑑」

ゴミ捨て場に寝てた見ず知らずの男を・・・ 家に入れるのみならず、 次の日に"一緒に住まない???"と切り出す!!! との、 衝撃的な展開で始まるラブストーリー。 友達の友達の友達の友達・・・ まで裾野を広げたって、 こんな話は存在し得ない、と思うけ…

ただ、騙されたと思って読んでみて「一分間だけ」

神様。 どうかお願いです。 一時間だけ、時間をください。 一年とか一ヶ月とか、そんな贅沢は言いません。 一週間、いえ、一日なんて望みません。 せめて、一時間だけ。 そしたら私、あの子に、リラにいろんなことをしてあげられるんです。 こんな書き出しで…

夢をみせる存在 「武道館」朝井リョウ

直球。 ストレートに刺さる、言葉と物語。 「武道館は人は、人の幸せを見たいんだって、そう思わせてくれる場所だよ。」 「武道館」と題された本作を紹介する上で、この一文を紹介せずにはいられない。 人の幸せを願うって、単純であるが実はすごく難しかっ…

刹那が故の美しさ「DIVE」

最上級にきらめいている小説。 青春時代にスポーツに明け暮れた人は誰しもこの小説でときめく。 ストレートをど真ん中にパシッと決められた感じ。 言葉にするのが野暮であると思えるくらい、 読後の感想は気持ちが良い。 「DIVE」 森絵都 あらすじを引用 高…

永遠の出口 森絵都

その感情を唯一無二の正しいものだと思ってた。 遅れてくるのがカッコイイ。 当時は本当にそう思っていたのだから不思議。 その時、その瞬間は、 人生の全てだったものが。 今考えると、 大したものじゃなかったりする。 ・・・ だから人生には愉悦がある。 …

月面着陸の重さ。ファーストマン

月面着陸、と言われると、 何だか自分とはかけ離れている話で、 現実味が全くなく。 想像するのは、 炬燵の中でぬくぬくとみかん食べながら、 自分が雪山で遭難して凍死する場面を思い浮かべるくらい困難な作業である。 そんな月面着陸であるが。 僕自身が産…

月日は光陰矢の如し

1年って早いなぁ、と日々思うのである。 "光陰矢の如し"とはよく言ったもので。 1週間が経つと、今週も早かったなぁ、と思い。 1ヶ月が経つと、今月も瞬く間、と思い。 1年が経つと、早すぎて焦る、のである。 (それでもなお、職場のくだらない会議が長く感…

親友に逢えない人生なんてまっぴらだ。

「でも俺たち、いつまでもそういうバカでいたいなって、十年前に話してたんっすよ。 そりゃ十年も経てば誰だって仕事してるだろうし、結婚もしてるかもしれないし、もしかしたら子供だっているかもしれない。 今よりも大事なもんが増えて、責任も、足かせも…

快楽ボタンを押し続けるネズミについて。

以前、快楽ボタンを押し続けるラットの話を紹介した。 anfield17.hatenablog.com 詳細は上記を参照と思うが。 簡単に説明すると。 脳内には報酬系、との、いわゆる、快楽を得る機能がある。 報酬系(快楽)とは、 例えば、麻薬による快楽みたいな話がわかりや…

やる気を出したいなら、まずは僕を褒めてくださいよ!

仕事から意味を奪うのは、驚くほど簡単ことなのだ。 あなたが管理職で、なんとしてでも部下のやる気をなくしたいのなら、部下の見ている目の前で、かれらの労作を粉砕すればいい、もうちょっとさりげなくやるなら、部下を無視したり、がんばっている様子に気…

木漏れ日の暖かな春に読みたくなるような小説 「カラフル」森絵都

「カラフル」 森絵都 あらすじを引用 「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイ…

人間とは、自分が正しいと思い込む生き物である。

多かれ少なかれ、 人間とは、自分が正しいと思い込む生き物である。 と、 僕自身は常々考えるようにしている。 人生における人間関係をできるだけ円滑に回せるように。 それは、 ・相手側 ・自分側 の両者の視点において同様の事で。 どちら側も"自分のやっ…

人生には、目的地なんてない。

人生には、目的地なんてない。 例えば、プロのバイオリニストを目指す人が、 プロになるために、今の曲を弾いているか? 人生は、 点ではなく線であるとの幻想。 線であると、考えるから、今が辛い時もある。 点で考えてみて。 ある舞台で、 スポットライト…

お金が絡まない方が人は熱心に働くものである。

お金が絡まない方が人は熱心に働くものである。 と言われれば、嘘つけ、と思う。 大抵の人は給料がなくなれば出社すらしない。 それに、給料が上がれば仕事のやる気も充実する。 だから仕事ができるヤツは出世して給料が上がるのである。 ただ、よく考えると…

感情のままに決定をすべきではない!

感情のままに決定をしてはならない。 何故なら、 ・感情は忘れるが。 ・決定は残るから。 そして、残った決定が、後々の感情を束縛するから、である。 もっと詳細に言えば。 感情は必ず、霧散する。 これは誰しもが経験のある事で。 あの時、何故あそこまで…

日本酒は燗、常温で保存

読む本、読む本、"燗"をオススメしてくる。 日本酒の話。 まず、"燗"とは? 日本酒を徳利に入れ、適度にあたためること。 である。 つまり、温かい日本酒である。 日本酒とは、とかく冷やすイメージはあって。 まぁ、寒い日だったら、温めても良し、程度の認…