記憶力と思考力
人生を長らく生きて、思考力と知識ってのは全く別物だなと…なんとなく思っていた。
記憶力と思考力も違う。
◆学生時代
「おまえはテストはできるけど、頭悪いな〜」とか。
「頭はいいけど、バカだよな〜」とか。
◆社会人
「あの人は頭はいいけど、仕事できない」とか。
「あいつは記憶力が良いけど、使い物にならない」とか。
よく聞く話しである。
(社会人になると陰口風になっているのがポイント)
偏差値の高い大学を卒業しているからといって、仕事ができるわけではないってのはみんなわかっている事だと思う。
(もちろん尋常じゃないくらい優秀な人が多いのも事実)
何故そうなるか?というと、大学受験は記憶力テストの占める割合が大きいからであろう。
要するに、暗記しているか?いないか?が試される問題が多いのである。
さて、記憶力の延長線上に”知識”があると思う。
しかし、記憶力→知識力=思考力とはならない。
では、思考力とは何なのか?
1つ思っているのが…結びつける力ってのが思考力なのではないかと。
思いついた例を…
辞書の”あ〜を”までを一言一句記憶したとする。
これは知識力のある人。
では、思考力のある人とは?
辞書から”言葉を組み合わせて表現を生み出す人”ではないだろうか?
例えば、最近気になった表現…
「彼女は生を軽蔑した」
(細川ガラシャたる人物の心情を想像した言葉)
この表現を気に入るか?は別として…
①彼女
②生
③軽蔑
たる3つの単語はいずれも辞書に載っているが、”どう組み合わせるか?”は規定されていない。
無限の可能性がある。
◆知識とは
①彼女 ②生 ③軽蔑 との言葉が辞書に載っていると知っている事 or その意味まで暗記している事。
◆思考力とは
数ある言葉の中から
①彼女 ②生 ③軽蔑 を組み合わせて、1つの表現として生み出すって事なのではないだろうか?
■このテーマはもっと深く考えたい。