7,500万頭のシロナガスクジラ
"75,000,000頭のシロナガスクジラ"
わかりやすく言うと、7,500万頭。
夥しいシロナガスクジラである。
日本の人口が・・・1,273億との事なので。
半分、と解釈して良いだろう。
日本の人口の半分とはいえ、シロナガスクジラである。
巨大なのは言うまでもなく・・・
体長20-34m、体重80-190t
である。
渋谷はスクランブルどころの騒ぎではなくなるだろう。
(体長20-34m、体重80-190t) ×7,500万頭のシロナガスクジラ
とんでもない破壊力!!!
もし、具体的にイメージしたかったら上野の博物館に行くと良い。
シロナガスクジラの模型があるため、イメージしやすいに違いない。
・・・
さて、シロナガスクジラがどうしたって?
と思ったに違いない。
先に言っとくが。
シロナガスクジラは30万頭程しか地球上に存在しないとの事。
じゃあ、7,500万頭のシロナガスクジラって何だよ??
・・・
とある、総量の比較に用いられた数字である。
計算しておくと・・・・
100t × 7,500万である。
もう計算するのがめんどくさい。
まぁ、億トンは超えているのは間違いなし。
答えは…
海洋に潜むウイルスの重さの総量、である。
海にいるウイルスの総量を推測すると、7,500万頭のシロナガスクジラと同じ重さだそうなのである。
復習。
重さが同じ。
"海洋に潜むウイルスの重さの総量=7,500万頭のシロナガスクジラ"
海にいるウイルスが相当な数に事は想像できるが。
重さが、それ程までに至るとは。
衝撃的であった。
我々の目に見えるものは限られている。
だが、世界は目に見えるものだけで構成されているのではない。
細菌/ウイルス等の微生物まで広げると、我々の預かり知らぬ範囲で、生物がうごめいているのが世界なのである。
(※ウイルスには、生物か否か?と言った論争があるのだが、その話はさて置き。)
この途方もないような目に見えない世界を紹介しているのがこの本
「見えない巨人微生物」
著者 別府輝彦
目次
1、微生物って何だろう
2、発酵する微生物
3、病気を起こす微生物
4、環境の中の微生物
との章立てになっている。
本書のおもしろき点。
・見えない世界の奥深き点である。
先に挙げた、海洋に潜む夥しいウイルスの話。
ウイルスの一つ一つの大きさを考えた時、総量だとしても重すぎる。
これが、人間の見えない世界で蠢いている事に感動を覚える。
さて、もう一つ驚いた事として。
菌の増殖するスピード。
本書では大腸菌が紹介されている。
その状態が48時間続くと、いつの間にか全体積が地球の4000倍の大きさまでいくそうである。
もちろん、途中で栄養がなくなり分裂できなくなるのだが。
驚愕の増殖スピードである。
微生物の世界は我々の想像が難しい次元で存在している。
上記の2点は、「1、微生物って何だろう」より引用。
微生物について。
今まで考えた事もない知見が多かった。
目次の
2、発酵する微生物
3、病気を起こす微生物
4、環境の中の微生物
も興味深き内容のため、また後々に紹介したい。