のらねこ日記

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構造を見極めろ!

■構造を見極めろ!

大学時代に学んだ事の1つである。

個人的に思うのは…

"構造を見極めようとしない者"はロクなもんじゃねぇって事。

 

さて、"構造"とは何か?

言い換えると、”共通する何か”である。

ますます抽象的になった感もある。

 

例①

戦国時代に鉄砲が伝来した。

日本人は鉄砲の構造を理解して自分たちで生産しようとした。

 

※技術史メモ

火縄銃は1470年頃にトルコから西ヨーロッパにおいて出現し、1500年頃にトルコの兵隊は火縄銃を常備していたという。

種子島に伝来したのは1543年なので、型落ち感は否めない。

なお、鉄砲が戦場で華々しく活躍したのが織田が武田を破った長篠の戦い(1575年)であろうから、伝来から常備までやはり一定の期間が必要だったのかもしれない。

 

◆重要なポイントは、鉄砲の構造を理解して…の辺りである。

これがいわゆる”構造を見極める(技術編)”である。

問題は、構造なのである。

火縄銃を構造がわかれば、応用して大砲をつくる事も可能である。

小型化するのも同様。

 

日本は

1543年 種子島鉄砲伝来

1575年 長篠の戦い

1600年 関ヶ原の戦い、そして、江戸時代へ…

と時代が動いた。

 

泰平の世であった江戸時代。

当然、銃器類の技術は進展は止まった。

(止まらずに戦国時代が続いていたら、黒船が来ようが対抗できる装備があったんじゃないか?とも思う)

 

要するに、火縄銃の構造を見極める事で発展がある。

逆に言うと、構造を見極める以外に発展の道はない。

 

 

例②

算数について。

1+1=2

ってのを最初に習うかは知らないが…

これを応用して2+2=4と学ぶ。

"◯+◯="が構造である。

学校で全ての足し算をパターン化して記憶する事なんてない。

構造を学んでいる。

 

例③

"明治維新における王政復古の大号令に向けた動き"と"古代日本において古事記が成立する過程"は構造が全く似ている事と考えている。

 

構造的に言うと"急な革新は限定的な一部に明らかな退行現象をみせる”って事。

(これが保守的な考え方への配慮なのかはわからないが…)

このアイディアは、古事記があの時代において既に時代遅れの書物であったとの見方からなる。

あくまで、仮説段階。

 

 

例④

科学史に残る捏造事件について

ヘンドリック・シェーンとSTAP細胞

…これが似ているのだ、構造的に。

 

ヘンドリック・シェーンの捏造事件の特徴。

・実際に実験の結果をみた者が本人以外いない

・実験ノートが存在しない

・データ置き換えが明らかになるとミステイクだと主張

・再現実験が成功しない

など…

STAP細胞の事かと勘違いする程。

 

※違いとして、捏造が明らかになるまでの期間が全く違う。

→これはインターネットの普及と密接な関係があると僕は睨んでおり、メディア論として調査してみたいぐらいだ。

 

構造的に、"実際に実験の結果をみた者が本人以外いない"との状況は捏造を生み出す可能性がある。

(どう考えてもそうなのだけど…)

 

これが構造。

構造を学ばないと、同じ事が起きる。

 

"歴史は繰り返す"とよく言うけれど…

”同じ事が起きているのは構造が同じだから"と言い換える事ができる。

 

逆に言うと、1つの事例から"構造を見極めれば"同じ事例が発生した際にどうなるか?がわかるはずなのである。

 

よって、"構造を見極めようとしない限り"同じ失敗を繰り返す。

応用もない。

 

事例には必ず構造がある。

事例の情報が多ければ多いほど、構造は見極めやすい。

 

勉強するって事は…

①構造を頭のなかに叩き込んでおく事。

②新しくあった事例について、構造を当てはめて事例の行末を見極める事。

 

だと思うのだよね。

 

なので、1つの事例は構造を見極めるまで考える必要がある。

ってのが大学時代に学んだ事。

 

なので…

構造を見極めろ!

って話になる。

うむ、もう少し考えを深めたい主題である。