のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

"免疫力を高めたければ、今日を笑って楽しく生きましょうや。"「笑いの免疫力」

"免疫力を高めたければ、今日を笑って楽しく生きましょうや。"

と主張する人の書いた本である。

 

「笑う免疫学」

藤田紘一郎

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僕は、この"笑う免疫学"みたいな考え方が結構好き。

笑っていようが、病気になる時はあると思います。

万能薬ではないでしょう。

でも、笑う事で元気になれる(=免疫力が高まる)なんて、ステキな話じゃないですか。

笑う門には福来たる、です。

 

ただ、本書は"笑えば健康になれますよ〜"との薄っぺらい精神論のみを述べた本ではない。

免疫の仕組みを一通り、バランス良く知る事ができる。

免疫についての入門書と捉えてよいだろう。

 

本書にて。

体の免疫力で重要なのは・・・

・腸が70%

・心が30%

と書かれている。

 

つまり、30%の部分が"笑って生きましょうや"である。

 

では?残りの70%は・・・

腸。

腸?なんで?そんな重要なの?と思った人。

問答無用で読んだほうが良い。

 

腸の状態は免疫力に大きく関係する。

ポイントは"腸内細菌"である。

 

腸内細菌について知ると、"細菌"のイメージを一変する。

 

僕自身、"細菌"と聞くと・・・

"目に見えないけど、人体に悪影響を及ぼす悪い奴ら"程度のイメージしかなかったのだが・・・

実際は、重要な役割を果たしている事がわかる。

 

本書の内容を引用すると・・・

人間がここまで進化出来たのは、腸内細菌を腸に棲ませたからである、とまで語る。腸内細菌はいい仕事してますよ。

 

免疫について思う事。

 

まず、免疫力がなくては人は生きていけない。

それを前提に・・・

免疫力を手に入れるために、腸内細菌は不可欠である。

並べると、生きていくために腸内細菌が必須である事を意味する。

 

この"細菌との共生"の考え方が、僕にとって馴染みのあるものではなかった。

(皆が皆、同じように思っているとは限らないが・・・)

僕自身にとって、"抗菌は正義!殺菌は善!"みたいな感覚があった。

 

この感覚が・・・

・"手洗いうがいをしましょう"とのスローガンの元に植え付けられたのか?

はたまた・・

 "抗菌を売りにする資本主義市場"により刷り込まれたのか?

は不明である。

 

ただ、間違いなく。

とにかく菌を滅殺すれば健康になれますよ、みたいな発想は間違っている。

なんなら、菌を体内に入れた方が腸内細菌が活発になるから良いようである。

もし、子供ができたら、"公園で遊んじゃダメ!!!バイ菌がいっぱいだから!!!"とは、言わない方が元気に育つようです。