インフルエンザが大流行です。
僕の周りでも二人ほど。
ところで、僕はウイルスがDNAを持っているとの話が好きです。
改めて話すと。
ウイルスはDNAを持っている。
DNAとは、生命の設計図、と言っていて良いもので。
我々からDNAを奪ってしまえば自己複製ができなくなり、細胞が次々と死滅していくのみになる。
生命の根幹であるDNAをウイルスが所持している事実、そこにロマンを感じます。
生命をDNAを持っていて自己複製するもの、と定義すれば。
ウイルスは生命なのですから。
不思議で仕方ありません。
ウイルス、と聞くと、誰もがしかめっ面をする事は言うまでもなく。
小学生時代に"ウイルスくん"とのあだ名の子供がいたら、確実にいじめられているんだろうな、と思う程、嫌われものである。
巷にはウイルスキラーとの文字が溢れている事でも明らかでしょう。
しかし。
世の中からウイルスを絶滅させてー!!!
ウイルスなんて世の中に必要ないんだー!!!
と思ったあなた。
大馬鹿ものです。
以前読んだ本で、ブログでも取り上げたのだが。
哺乳類は進化の過程でウイルスを取り込んでいます。
具体的に言うと。
哺乳類の遺伝子にウイルスの遺伝子が組み込まれた結果、哺乳類は"胎盤"を取得したとの事。
簡単に言えば。
我々の祖先が何かしらのウイルスに感染した結果、哺乳類は胎盤を獲得したのである。
細かい事はさておき。
ウイルスに感染していなかったら哺乳類は胎盤を持っていない、のです。
※ウイルスに感染して突然変異が起きたとでも解釈して下さい。
ところで、胎盤とは?
との話になるが、一言でまとめると、胎児の生命維持の役割を果たしている重要な臓器です。
お腹の中で赤ちゃんを育てる重要な臓器と言って良いでしょう。
哺乳類がお腹の中で赤ちゃんを育てる上でのキーポイントです。
繰り返しますが。
我々の祖先がウイルスに感染していなかったら。
ひいては、ウイルスなんてものが世の中に存在しなかったら。
哺乳類は胎盤を取得する事ができなかった可能性があるのである。
そうすると、卵で赤ちゃんを育てるような形になっていたかもしれない。
(それはそれで楽しそうですが。)
なので、もし仮にあなたがインフルエンザウイルスに感染して苦しんでいたとしても。
もしかしたら、哺乳類における胎盤取得的な突然変異の先鋒になる可能性は十分あるのです。
あなたは人類の明るい未来のためにインフルエンザウイルスで苦しんでいるのかもしれないですよ〜
インフルエンザに感染してつい最近まで苦しんでいたであろう友へのレクレイムとして。
(まぁ、そいつは子孫を残すかどうか不明ですけどね)
インフルエンザに罹患した人をみて、そんな事を思いました。