のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

進化した要因はエラーです!

進化はコピーのエラーによって成り立つ。

この考え方が僕は好きで。

完全なる複製は先に進む事ができない、と考えると。

気が楽になる。

時には失敗する事で先に進める事もある。

 

何の話かと説明をすると。

遺伝子 DNAの話。

DNAはコピーする事で増殖する。

 

DNAとは、生命の設計図のようなもので。

(詳細の設計図ではない、との話をよく聞くが)

DNAをコピーし、設計図として諸々を形成する、が基本である。

 

家で例えるならば。

家の設計図があって。

設計図をコピーして隣に家を建てるようなものである。

 

そうなると、設計図のコピーが作業として重要なのは明白。

間違ってコピーしようものならば、家が建てた途端に崩れるかもしれず。

無論、丸々全ての設計図を複製ミスしてもそうだし。

 

一部であっても、

例えば、柱の部分の設計図を複製ミスすれば、極端に強度のない家が建ってしまうかも知れず。

ならば、コピーエラーはダメじゃないか?

と思うかも知れないが。

 

結果オーライ。

逆に便利じゃん(強度が増したじゃん)があり得る、との解釈。

 

わかりやすく言えば。

・設計図のコピーをミスりました!

・でも、ミスった設計図で家を建てたらより強度が上がりました!

・じゃあ、この設計図の方が良くないか?

・次から、こちらの設計図で家を建てましょう(結果オーライ)

との流れ。

 

後輩でそんな事を言っている人がいた場合。

自分のミスを棚に上げて云々、と説教だが。

 

生命の歴史はそんな事はしない。

話の流れからわかると思うが。

生物学における進化も同じような流れなのである。

・DNAのコピーをミスりました!

・でも、ミスったおかげでより環境に適応した感じに仕上がりました!

・環境に適応しているから、生き残ります。

・子供を産みます→増える→メインストリームとなる。

以上が生命の進化の流れなのである。

 

故に。

進化は偶然のDNAコピーエラーがもたらした結果である、と言える。

そのため、完璧にDNAをコピーできる生物は進化できない、とも考えられる。

 

一見、失敗に思えても。

長期スパンで考えると、進化の過程かもしれず。

そう考えると、エラーも短絡的に考えてはならぬのである。

(自分に対する言い訳のようにも聞こえるが)

 

そんな考えが紹介されている本

「面白くて眠れなくなる生物学」

 

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