作家:恩田陸
「ノンフィクション?あたしはその言葉が嫌い。事実に即したつもりでいても、人間が書くからにはノンフィクションなんてものは存在しない。ただ、目に見えるフィクションがあるだけよ。目に見えるものだって嘘をつく。聞こえるものも、手に触れるものも、存…
恩田陸さんの作品は懐かしさがある。 解説にも書いてあるが、ノスタルジックとの言葉がよく似合う。 一冊読んで、何が、ノスタルジックなんだろう?と思い始めた。 パズルのピースみたいにハマるのに、どこか自分のものになっていない言葉。 カタカナ語って…
「ドミノ」 恩田陸 東京駅で27人+1匹の人生が交錯する話。 断片の交錯が各登場人物の人生を膨らます。 いい小説は登場人物が旧知の仲であるかのような錯覚に陥るが、27人+1匹でそれを実現しているからスゴイ。 小説の中ではなく、本当に27人と1匹が生きて…