のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

背水の陣と逃げ道の効果。

僕の人生において、"背水の陣"を敷いた事が何度あるだろう?と考えてみる。 背水の陣とは。 逆境に追い込まれて覚悟を決め、全力をあげて勝負すること。逃げようのない位置に自分をおき決死の覚悟で戦うこと。 いわゆる、「項羽と劉邦」にて。 韓信たる戦の…

"主観的な愛"が平行線を辿る。「母性」

「こうして母親は子供を守っているのです・・・。」 昔、野生の動物特番で聞いた事あるようなナレーションを思い出した。 草食動物がライオンが戦っている映像が流される。 TV画面から流される主張を当たり前のように受け入れる。 母親は子供を守るのに理由…

日常そのものに侵食する怖さ「残穢」

怖い。 怖い。怖い。 本当に怖い小説は日常の風景を変える。 "怖さが日常に棲みつく"とでも言えようか。 本書の怖さは日常そのものに侵食する。 怖いのは、"目に見える何か"ではなく、"目に見えない何か"である。 下手すると、目に見える風景が一転するよ。…

虚構の真実を追い求める物語。「ユージニア」

「ノンフィクション?あたしはその言葉が嫌い。事実に即したつもりでいても、人間が書くからにはノンフィクションなんてものは存在しない。ただ、目に見えるフィクションがあるだけよ。目に見えるものだって嘘をつく。聞こえるものも、手に触れるものも、存…

確実に男・女で立ち位置がブレる。「さよなら渓谷」

映画化作品。 もし、小説 or 映画に手を出そうとしているなら"映画の予告編"は見ない事をおすすめする。 物語の核心に触れており、"知る・知らない"で印象が異なるから。 よって、本ブログでも核心には触れぬ。 ただ、本書、核心に触れぬと紹介が困難なのは…

読書はイベントになる時があります。

今週のお題「読書の夏」 お題が"読書の夏"ですと!? "!!!" ついに"読書の夏"が市民権を得る時が来たか?! これは、僕も布教に協力しなければ!と思い、ブログを書く。 日本の人々に"夏といえばなんですか?"と聞いて、 "読書"と答える人は僅少であろう…

"禅と日本文化"は意識すらできない同化をしている?

面白い! 大学時代に読んで挫折したのだけど、再読すれば名著と呼ばれる理由がわかる。 吸い取れる部分だけ吸い取れ!と大学時代の自分にアドバイスしたい。 「禅と日本文化」 鈴木大拙 著 北川桃雄 訳 挫折した理由は、正直、難解(というより、文章が肌に合…

大学時代に試みた太陽に関するバカな試みと太陽のススメ。

今週のお題「夏の食事」 植物にできて、人間にできない事はない。 夏の食事など、光合成で充分だ!!! 光よ!!!我が体内で覚醒し、エネルギーとなるのだ。 二酸化炭素を吸って、酸素を吐くのだ。 後に私は環境省からエコに多大なる貢献をした男として表彰…

奇跡の脳、そして、奇跡の本であると思う。「奇跡の脳」

「奇跡の脳」 〜脳化学者の脳が壊れたとき〜 ジル・ボルト・テーラー ※あらすじから引用。 脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。 ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。 幸い一命は取り…