のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

ウイルスに関する考察。

ウイルスに関する考察。 何冊か読んだ本により思うところあり。 前回もブログで触れたのだが。 ウイルスは哺乳類の進化にとって必要であった。 anfield17.hatenablog.com ※読むのが面倒くさい人もいると思うのでまとめると。 哺乳類はウイルスの遺伝子を取り…

哺乳類が進化する過程で必要となったもの。それは・・・"ウイルス!?"「新しいウイルス入門」

今回の話題は、ウイルスです。 う・い・る・す。 (響きがういーっすに似てるな。とくだらない事を考えた。) 世の中から消え去って欲しいものランキングを考えた時。 ゴキブリとウイルスはトップ10には入ると思っている。 (ゴキブリは実害は少ないけどね。) …

人間関係は自分が正しいと思い込まない事が肝要。「自分の小さな箱から脱出する方法」

人間関係のない人生なんてクソ食らえだ。 味のしない料理みたいなものである。 人間関係がなければ、人生は面白みもない。 「人生なんて、人間関係がどうなるかでしょ」 と飲み屋で彼女が呟いた。 って小説の一場面でありそうですよね。 やっぱり、人と人と…

動的平衡。私たちは常に入れ替わっている。

福岡伸一さんの本を何冊か読んでいると、"動的平衡"がテーマである事がわかる。 ※読み終えた福岡伸一さんの本たち。 動的平衡とは何か? 化学平衡は反応が停止した状態にあるのではなく,正方向と逆方向の反応速度が等しくなったため,見かけ上は反応が停止…

快楽快楽/極楽極楽

極楽極楽、と言えば、風呂を思い浮かべます。 快楽快楽、と言えば、何やらいかがわしい感じがあります。 もし、とあるお店の看板に"快楽の館へようこそ"と書いてあったなら、完全に夜のお店、R18指定である。 極楽の館ならば、ご老人が満面の笑みを浮かべて…

快楽ボタンを押し続けるラット。

ある実験の話を読んだ。 実験用ラットの脳に電極を刺す。 電極はボタンにつながっており、押すと"ラットは快楽"を感じるようになっている。 ラットが自分でボタンを押せるようにしておくとどうなるか? ・・・ 結果は少々寒気がするものになる。 ※仕組みを説…

インプット/アウトプットにおける"置く意識"

"put"は"置く"との意味。 クイズ番組で見たごく当たり前の光景。 何となく、ハッとしたのは、インプット/アウトプットの"プット"は"put=置く"の意味だったのかと今更気づいたからである。 ※僕は英語は詳しくないので、実は違いました、との事があるかもしれ…

生物の定義とは何か?「生物と無生物のあいだ」

面白かった。 "生物と無生物のあいだ"には何があるのでしょう? そもそも違いとは何か? "あいだ"には薄い紙一枚程度の差しかないのか。 それとも、大きな隔たりがあるのか。 誰しも自分自身は生物だと思っている。 ならば、その定義は? 今、僕が向き合って…

マジックワード。 "一番大切なのは呼吸じゃ。"「呼吸の極意」

マジックワード。 "一番大切なのは呼吸じゃ。" 何らかの道を究めた好々爺がそう語ると説得力を帯びる不思議な言葉である。 これは何ら道を究めていない人が言うと、カスカスの発泡スチロールみたいに軽い言葉になる。 僕は過去に一度、後輩に対し・・・ (ち…

文章についての考察

文章がうまくなりたい。 小学生以来の願望である。 多くの人が一度は思った事があると思うのだよね。 学生時代の作文に始まり、社会人には報告書が付き纏う。 社会人になって思う。 文章が下手な人は仕事ができない事が多い。 報告書に誤字脱字が多いと、ダ…

"失恋した女の子が友達と一緒にカラオケで歌いまくって一夜を明かす"なんて行動は理に適っているのかもしれない。

「睡眠のはなし」たる新書を読んだ。 著者:内山真 中公新書 ズバリ、睡眠の基本が書いてある。 1) 睡眠時間について 最も関心を引くのが、いったい何時間寝たらいいの?との疑問である。 本書では、6時間〜7時間ぐらいでは?との極めて常識的な時間が提示さ…

早起きは三文の得?

"朝型・夜型論争"を時々耳にする。 ①朝型とは・・・夜10時に寝て、朝5時に起きる。 ②夜型とは・・・夜3時に寝て、朝10時に起きる。 同じ7時間睡眠であるのだが、多くの場合、朝型人間が世の中の規範とされるイメージがある。 例えば、夜型をこじらせた大学生…

一度は疑われるべき多数決。「多数決を疑う」

シンプルで言いたい事がはっきりしている新書は良い。 テーマは"多数決"。 「多数決を疑う」 〜社会的選択理論とは何か〜 坂井豊貴 著者の立ち位置を引用する。 多数決ほど、その機能を疑われないまま社会で使われ、しかも、結果が重大な影響を及ぼす仕組み…

本を紹介する営みについて②

僕は本ブログで色々な本を紹介してきた。 そして、今後も紹介するつもりである。 ちなみに、本を紹介する営みで一番嬉しいのは・・・ "(紹介した)本を読んだよ!!!おもしろかった!!!" と言われる事である。 今までそう言ってくださったご丁寧な方々に感…

語感を知らぬ人は読む価値あり!「語感トレーニング」

"恩師を囲む会" "恩師を取り巻く会" ・・・ なんだか後者は恩師の身が危険にさらされているように思える。 鉄バットがよく似合います。 確かに、殺伐とした感じがありますね。 同じ"ある対象の周りにいる"行動であっても、ニュアンスが異なる。 これが、"語…

自分の意識を疑うなんて、踏みしめている大地を疑うようなもんだ。『意識はいつ生まれるのか』

意識とは何か? その説明ができぬが故に読み始めた。 我々は、毎日、眠る時に意識を失う。 必ず自分の元に戻ってくる事を前提に。 ただ、実は、意識が戻ってくる保証なんて何もない。 (少なくても僕は意識が戻る根拠を説明できない。) 戻ってこないとしたら…

理由なんてどこにもない。「謝るなら、いつでもおいで」

物事には、原因と結果があるべきだと思う。 もしくは、あって欲しいと願っている。 何故か? 理由のない事が一番恐ろしいからである。 小学生6年生の少女が明確な殺意を持ってクラスメイトをカッターで殺したならば、理由がなければならない。 いや。誤解を…

私のテーマソング。転じて、人生に関する考察。

今週のお題「私のテーマソング」 私のテーマソング? さらっと、壮大な事を聞く。 そもそも"テーマ"の意味とは。 ①作品の主題。 ②(論文・演説などの)中心的課題、構想。 (新明解から) +ソング。 そして、"私の"なのだから・・・ "私の主題を歌"で表すって事…

本を紹介する営みについて

本を紹介する営みについて考えてみる。 ブログを始めてもう1年以上経った。 "本"を紹介する内容が多い。 これは、僕自身が本好きである事を土台としている。 冊数で語る事は無意味だと思うが、ボリューム感をお伝えするにはちょうどよい。100冊/年ぐらいのペ…

映画「ゴーンガール」

ランニング中に水を飲むため公園に寄った時の話。 平日。秋は夕暮れ、気持ちいい気候。 ランドセルを背負う女の子が2人でブランコに座っていた。 赤 or 黒 で限定されぬランドセルの色に世代を感じながら、"ふむ。いい風景である"と一人ほっこりする。 "きゃ…

結婚を決めた理由について。(30歳を間近にしたワタシの神経をタワシで逆撫でるようなお題)

今週のお題「結婚を決めた理由」 "今週のお題"は時間が許す限りエントリーする気概あり。 ランダムで与えられしお題を語る深さがある男になりたく思うが故。 あらゆるテーマを語る深さ、振幅のある男を目指す。 ふむふむ。今週のお題「結婚を決めた理由」 ほ…

"南アルプスの天然水"に魔法をかけて、黒髪の乙女にしたらこんな感じ。「夜は短し歩けよ乙女」

極上で、最高にポップな小説。 晴れ渡る7月の空の下、水水しい果樹園に冒険に行ったかのような気分になる。 フルーツに例えるなら、"さくらんぼ"かな。 "この小説はなんかかわいい"です。 「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦 もし、本屋にいって、この本が目…

包み込まれたら、包み込んであげよう。 そうすれば、きっと世界はもう少しやさしくなるだろうから。「ワンダー」

築かれた城壁も、門を叩けば開けてくれるかもしれない。 登る事も、壊す事もいらない。 石だって投げなくていいし、兵器も必要ない。 高く高く築かれていたって、門を叩く勇気さえあれば、中に入れるかもしれない。 そして、その城壁があなたを守ってくれる…

「感染症と文明」

新書の魅力は知らぬ分野の話を手軽に吸収できる事。 "感染症"をテーマとした本書はまさに新書の鑑である。 読みやすくて内容が充実。 間違いなく知的興奮を味わえる。 "細菌"と"ウイルス"って何が違うの?程度の知識レベルで充分理解できる。 「感染症と文明…

君は本棚を語れるか?

本棚を整理した。 中々、骨の折れる作業である。 正確な冊数は不明だが、蔵書もかなりある。 おそらく、1,000冊は超えているだろう。 "何ページになるのかしらん?"等とくだらない事を考えながら整理していたら、あっという間に、夕暮れ時になっていた。 本…

背水の陣と逃げ道の効果。

僕の人生において、"背水の陣"を敷いた事が何度あるだろう?と考えてみる。 背水の陣とは。 逆境に追い込まれて覚悟を決め、全力をあげて勝負すること。逃げようのない位置に自分をおき決死の覚悟で戦うこと。 いわゆる、「項羽と劉邦」にて。 韓信たる戦の…

"主観的な愛"が平行線を辿る。「母性」

「こうして母親は子供を守っているのです・・・。」 昔、野生の動物特番で聞いた事あるようなナレーションを思い出した。 草食動物がライオンが戦っている映像が流される。 TV画面から流される主張を当たり前のように受け入れる。 母親は子供を守るのに理由…

日常そのものに侵食する怖さ「残穢」

怖い。 怖い。怖い。 本当に怖い小説は日常の風景を変える。 "怖さが日常に棲みつく"とでも言えようか。 本書の怖さは日常そのものに侵食する。 怖いのは、"目に見える何か"ではなく、"目に見えない何か"である。 下手すると、目に見える風景が一転するよ。…

虚構の真実を追い求める物語。「ユージニア」

「ノンフィクション?あたしはその言葉が嫌い。事実に即したつもりでいても、人間が書くからにはノンフィクションなんてものは存在しない。ただ、目に見えるフィクションがあるだけよ。目に見えるものだって嘘をつく。聞こえるものも、手に触れるものも、存…

確実に男・女で立ち位置がブレる。「さよなら渓谷」

映画化作品。 もし、小説 or 映画に手を出そうとしているなら"映画の予告編"は見ない事をおすすめする。 物語の核心に触れており、"知る・知らない"で印象が異なるから。 よって、本ブログでも核心には触れぬ。 ただ、本書、核心に触れぬと紹介が困難なのは…