のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

学生時代の肝試しにて。

今週のお題「ゾクッとする話」 幽霊は信じぬ性質である。 というより、そういう場所には赴かず。 学生時代は"肝試し"と呼ばれるものは避けて通ってきた。 "あんなものは女子と一緒に暗闇を散歩したいが故の姑息な策略であろう。そんなに歩きたいのなら勝手に…

誰にでも訪れうる恐怖「夜の来訪者」

「夜の来訪者」たる本について、全く予備知識のない方。 あなたは幸運な人である! すぐに、本屋に行き、「夜の来訪者」を購入して読み始めた方が良い。 ただし、何点か注意事項がある。 ・表紙にあるあらすじを読んではいけない。 ・解説も読まない方がいい…

禅・ZEN・ぜん

禅について学ぼうと思った。 理由は特にない。 あえて言えば、禅・ZEN・ぜん・・・響きが良いから。 もしくは、禅ってカッコイイ気がしたから。 最もまともな理由で・・・ 外国人の皆々様がそんなにありがたがる禅とやらを日本人である僕が説明できない事に…

よりバカバカしく、おもしろく、格調高い「四畳半神話体系」森見登美彦

おもしろさ、バカバカしさ、格調の高さの三要素がここまで兼ね備えられた作品はそうそう出会えない。 「四畳半神話体系」 森見登美彦 ・森見登美彦さんワールドが好きな人。 ・バカバカしい話が好きな人。 ならば100%楽しめる事を保証できる。 冒頭を引用す…

感覚を疑う事はできる。脳を疑う事はできるのか?「脳のなかの幽霊」

「脳のなかの幽霊」 V・S・ラマチャンドラン インパクト大。 考えた事もないような事が事例を次々と知る事になる。 僕はそこに人間の脳の脆さを垣間見たような気がした。 本書は脳科学の話である。 神経科医、神経科学者であるV・S・ラマチャンドランが様々…

"手の届かない愛おしさ"あなたの忘れた大切なものを呼び起こすかも「ペンギンハイウェイ」森見登美彦

「ペンギンハイウェイ」 森見登美彦さん 「怒りそうになったら、おっぱいのことを考えるといいよ。そうすると心がたいへん平和になるんだ。」 「ずっと考えているわけではないよ。毎日ほんの30分ぐらいだから」 本文 p51から引用。 ・ ・ ・ ただ者ではない…

バカな男が愛おしく思える。「太陽の塔」森見登美彦

ある男が、大好きだった女の子にフラれた。 忘れられない。 思いが血流にのって全身を駆け巡り。 居てもいられなくなって、男はストーカーに走ったとする。 家の前で時々、待ち伏せしていたりするとする。 ある日、彼女の家の前で待っていた時、別の男に声を…

落花流水の生き様「一刀斎夢録」

禅語に"落花流水"たる言葉がある。 1つに男女の相思相愛を示す。 もう1つに、落ちた花が水に流れていく情景を指す。 花びらがいかなる運命にもひたすら無心に随う。 流るる水の中で、ひとひらの花びらがある。 その姿を禅は美しいと考える。 どこにゆくかは…