数値化できないものを最適化する = センスがある。
「センスは知識からはじまる」
水野 学
本書の冒頭に、
"センスのよさ”とは、
数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
とある。
(これ自体がセンスないと書けない文章だと思うのだが)
本書は、センスとは知識からはじまるものである、と繰り返し述べる。
個人的には、
・センスが知識からはじまる
よりも、
・センスとは、数値化できないものを最適化する事だ。
と、定義した事に感銘を受けた。
この一文だけで本書を買った価値があったと思う。
何かを一文で定義するのは、
本質が見抜けていないとできない。
センスいいね。
と言うと、
ファッションセンスが一番わかりやすく、
ファッションセンスが良い
=数値化できない、との点では、まさに、腑に落ちたり!
筆者の定義にバチっと当てはまる。
僕は、
このセンスの定義を読んだ時に、
仕事だとどうだろう?
と考えた。
言うまでもなく、
仕事は、
本質的に、数値化が至上命題である。
仕事における数値化できるもの
言うまでもなく、売上→利益の創出である。
極論で考えると、
会社が求める仕事とは、
全てが数値化されているべきであると言っても良い。
では、仕事において、センス = 数値化できないもの
は必要ないか?
と考えると、
おそらくそんな事はないのではないかと思う。
例えば、同僚が売上に繋がらない仕事を一切やらなかったとする。
・・・
おそらくそんな奴は干される。
数値化できないものが重要なことぐらい、
少し考えただけでもわかる。
ただ、今まで、
・数値化できるものについては、数値化する事で追い求めてきた。
その一方、
・数値化できないもの
については、
なんとなく雰囲気で感じ取っていたのだが、
(出世欲が高いと数値化できない事に興味がない人が多い等)
それはつまり、仕事のセンスがない。との解釈になるのだと、
初めて気付かされたわけである。