のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

映画(洋画)

映画「スポットライト」

誠実で丁寧な作品だと感じた。 純粋な娯楽とは言い難い。 だが、まさしく観る価値のある映画。 スポットライト~世紀のスクープ~ カトリック神父による児童の性的虐待。 それを隠蔽する教会。 この巨大な権力に対して、新聞が立ち向かう。 まず、日本人からす…

映画 「ルーム」

深い闇から抜けだして一歩を踏み出す時、小さな勇気が強く背中を押してくれる。 心に重くのしかかっていたものは… 小さな勇気と一緒なら全く違う景色に見えた。 ・・・ これは、小さな勇気の物語。 新しい世界へ踏み出す、小さな小さな勇気の物語。 映画「ル…

映画「リリーのすべて」

夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。 映画「リリーのすべて」 本作のテーマは"性転換"である。 男性として生を受けた主人公が、女性として生きる事を望む。 舞台は1926年のデンマーク。 世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エ…

映画「オデッセイ」

"孤独な男"。 ただし、想像の範疇を大きく超える孤独である。 何故なら、その男は・・・ "火星にただ一人置いてかれた"のだ。 もう一度繰り返す。 "火星にたった1人、取り残された"のである。 地球までの距離 2億㌔以上との事。 想像してみましょう。 一番…

映画「ゴーンガール」

ランニング中に水を飲むため公園に寄った時の話。 平日。秋は夕暮れ、気持ちいい気候。 ランドセルを背負う女の子が2人でブランコに座っていた。 赤 or 黒 で限定されぬランドセルの色に世代を感じながら、"ふむ。いい風景である"と一人ほっこりする。 "きゃ…

「アメリカンスナイパー」

アメリカンスナイパー。映画館にて。 何となしの違和感。 観終わった後、思考停止気味。 「何を伝えたかったのか?」 「もしくは、何を感じるべきなのか?」 ・・・・ これは戦争の映画である。 違和感がなんであったか? いまいち不明瞭なままに日常生活に…

映画 「SOMEWHERE」

印象に残る映画である。 単純におもしろい映画、とは少し違う。 映画の感想は十人十色であるが、天使がいた事には異論がないだろう。 娘役のエル・ファニングの天使ぶりは尋常ではない。 透明感が浮世離れしている。 それも、ただエル・ファニングが可愛いだ…

映画「ディパーテッド」

映画 「ディパーテッド」 アカデミー作品賞など受賞。 マーティン・スコセッシ監督。 実に"暴力的"な映画であった。 (マーティン・スコセッシ監督なのだから当たり前か) ただ、何のための暴力であるか?と考えた時、空虚なものが残るような。 暴力は常に人間…

映画「それでも夜は明ける」

映画 「それでも夜は明ける」 舞台は1841年のアメリカ。 黒人奴隷制度の話。 まずは、実話である事がテロップで告げられる。 纏わりつくような底深い戦慄。 残酷、残虐。 ただし、恐ろしいのは行為そのものですらなく。 制度が根を張って存在し得た事。 怖い…