のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

仕事のモチベーションは必ずしも報酬によらない。

必ずしも報酬が全てではない。 人生とは、 ・金で得られるものがある ・一方、金で得られないものもある。 至極、当たり前の話。 物事に白黒をつける。 善悪を決めたがる習性により、混乱するのだけれど。 白黒をつけないと非常にわかりやすい。 世の中は、 …

小説の境地。

酒は止めたけれども、 何もする気にはなりません。 仕方ないから書物を読みます。 然し読めば読んだなりで、打ち遣って置きます。 私は妻から何の為に勉強するのかという質問を度々受けました。 私はただ苦笑していました。 然し腹の底では、世の中で自分が…

変身 カフカ

ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレーゴル・ザムザは、自分のベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。 「変身」 カフカ 本作は、ある男が朝起きたら虫になっていた。 との一文から始まる世界的に有名な文学作品である。 始まりのイン…

司馬遼太郎について

司馬遼太郎の小説に、彫像に似通うものを感じた。 彫像。例えば、木彫りの熊をイメージして欲しい。元はといえば一つの材木が、彫刻の積み重ねにより、姿を現す。 熊の原型は材木にはない。材木が彫刻刀で少しずつ削られた到達点として、生命を宿す熊が現れ…

小人物の扱い方について

偉人は小人物の扱い方によって、その偉大さを示す。 人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。 そして、馬鹿者に限って、それをしたがるものだ。 「人を動かす」から引用。 小人物の扱い方、とは、非常に難儀な問題…

国盗り物語

庄九郎にとってなにが面白いといっても権謀術数ほどおもしろいものはない。 権ははかりごと、 謀もはかりごと、 術もはかりごと、 数もはかりごと、 この四つの文字ほど庄九郎が好きな文字はない。 これは国盗り物語の中で、 庄九郎(稀代の権謀術数家といえ…

それから 夏目漱石

小説の最高峰。 人が人である事への苦悩。 どう生きるか? もしくは、いかに死ぬか。 人間が生きる悩みを真芯で捉えている。 真芯であるが故に、響く。 自己の中にある沈澱物に対して一石を投じるかのように、心がざわめき立つ。 深度ある共振。 だから、一…

泣いて馬謖を斬る

泣いて馬謖を斬る 三国志からの古事成語である。 子供の頃に読んだ三国志であるが、 泣いて馬謖を斬る、の物語はあまり好きではなかった。 どうしたって、幼少期の三国志は、 諸葛亮孔明を中心に回る。 ”彼の天才的な策略によって、劉備玄徳の志を遂行する。…

史実の空隙に入り込んだ物語

「黒牢城」 米澤穂信 あらすじを引用。 信長を裏切った荒木村重と囚われの黒田官兵衛。 二人の推理が歴史を動かす。 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。 織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。 動揺する…

人は自分を正当化する生き物である。

人間はたとえ自分がどんなに間違っていても、 決して自分が悪いとは思いたがらないものだということがわかりかけてきた。 ビジネス書の名著に位置付けられる「人を動かす」の第一章に書かれている。 ”人は自分が正しいと思い込む”呪縛は、 そういうもの、と…

仕事と人生

”仕事と人生”とのタイトルから滲み出る古い時代のビジネスマンの匂い。 帯にある著者の写真がまさしく昔ながらの〜といった厳格な雰囲気を醸し出す。 今の時代、そのような生き方は本流ではないのかもしれないが。 経験から語られる仕事の考え方は、 間違い…

スロウハイツの神様 辻村深月

スロウハイツの神様 辻村深月 人生を振り返った時、 あの出逢いがあったから、今の人生がある、 そう思えるものは存在する。 その出逢いは偶然かもしれないが、 必然であるかのように、自分の一部になる。 心の輪郭を鷲掴みされて、 無理矢理に形を変えられ…

推し、燃ゆ

社会に馴染めない人、は、ある一定数いる。 僕自身も、全ての人に馴染めるわけではなく、 例えば、IT企業の超エリート軍団とか、喧嘩っ早いチンピラ集団、ハロウィンの若者とか、 たぶん、うまく馴染めないであろう集団は容易に思いつく。 馴染めない。 とは…

「ままならないから私とあなた」

熊本に鈍行列車で向かった事がある。 いわゆる青春18切符での鈍行の旅であり、 お金はないけど時間がない学生の定番であった。 でかいリュックと一緒に、まるで置物のようにちょこんとボックスシートで座っていたのだけれど、 途中で乗ってきたおじさんに…

痛みの話。親知らずについて。

元来より、痛みがあまり好きではない。 (誰でもそうだろ、バカ。という声が聞こえてきそうである。) ただ、多分、人より、痛い事が嫌いである。 サッカー部だった時代に、 情熱的なスライディングタックルを仕掛けて、 太腿の外側に500円玉以上の面積の…

「大人になったなと感じるとき」

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 深呼吸をすると、 怒りが消えるようになったと思う。 ただ、怒りを消すためには、 深海魚が生息するぐらいの深い呼吸が肝要である。 チョウチンアンコウが闊歩する世界を想像して・・・ 水深200メートル~800メー…

言ってはいけない 残酷すぎる真実

人は生まれながらに平等である。 これは学校教育において、 源泉的な底流にあり、 常に雰囲気として学生たちを包み込んでいる呪縛であると思う。 ”努力すれば、夢は叶う!” も同様に根拠がない。 数学の証明問題であれば、 0点であるどころか、先生の心証を…

恋愛中毒 山本文緒

捻じ曲がった主観。 そんな言葉が思い浮かんだ。 人が恋愛をしている時、 ほぼ間違いなく(人生の中でも最も強力な)主観の呪縛に囚われる。 それは、 恋愛に、 落ちるなのか、 堕ちるなのか、 陥ちるなのか。 ただ一つ言えるのは、 主観が客観を支配しない…

さがしもの 角田光代

何かを喪った時、 それは瞬間的に貴方を追い込むものではない。 じわじわと真綿で首を絞められるかのように、 段々と心を削り取っていくものである。 削り取られたものに気づく時、 既に喪われたものは手の届かない世界に息づいている。 その大きさは喪って…

クイックアンドダーティー

クイックアンドダーティー 多少粗くても素早く。 ・・・ なるほど、これは自分に欠けている資質である。 もはや使い古された感もあるが、 僕は、 ・石橋を叩いて壊すタイプ ・勝って兜の緒を締めて頭痛がするタイプ である。 もちろん、 石橋である事を確認…

顔馴染みの本屋

顔馴染みの本屋さんがある。 最寄駅の近くのこじんまりとした本屋だ。 商売は成立しているのだろうか?と不安になる時もあり、 二週間に一回程度、足を運んでいるうちに、店長さんが話しかけてくれるようになった。 大抵の場合、 「こんなのも読むんですね」…

戦術家と戦略家

戦術のない戦略では、 勝利への道のりは遠い。 戦略のない戦術は、 敗北前の騒音である。 仕事をしている上で、 戦術と戦略の両方をきちんと理解している人をあまり見たことがない。 (弊社のレベルの問題なのかもしれないけど。) 僕が個人的に思う、後輩に…

最初はフリでいいよ。とりあえず笑っておこう。

最初はフリでいいよ。 とりあえず笑っておこう。 いい言葉だと思う。 楽しいから笑顔になるのではなく 笑うから楽しいのだ。 正論だと思うが、 なかなか難しい。 ただ、実践できるなら、それほど幸せな事はない。 幸せはアンダーコントロールである。 とりあ…

人は測定されるものにしか興味を持たない。

ビジネス書を読んでいると、 大抵の場合、特定の人の顔が思い浮かぶ。 残念な事に、悪い意味で。 悪い例でしか思い出さない人しか周りにいないので、 最近は結構、不遇の日々を過ごしているのかもしれない。 人は測定されるものにしか興味を持たない。 ビジ…

「戦略がすべて」

戦略と戦術の違いについて、 初めて知ったのは、司馬遼太郎の「花神」である。 司馬遼太郎の小説が、ビジネス書として捉えられる理由だと思う。 戦略と戦術の違いを理解していないビジネスパーソンは大抵、ロクでもない事が多い。 戦略家は戦術家を評価し、 …

「男と女 なぜわかりあえないか」 橘玲

「男と女 なぜわかりあえないか」 橘玲 「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。 この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。 野心的なタブーへの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。 果たして女と男…

かえるくんがみみずくんと闘って、東京を救うのである。「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹

かえるくんが主人公のお話である。 かえるくんが主人公であり、 みみずくんと闘って、 東京を救う話である。 「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 に収録されている一編。 「かえるくん、東京を救う」 「かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。君は勝てる。君は…

「回転木馬のデットヒート」村上春樹 

35歳になった春、彼は自分がすでに人生の折りかえし点を曲がってしまったことを確認した。 いや、これは正確な表現ではない。 正確に言うなら、35歳の春にして彼は人生の折りかえし点を曲がろうと決心した、ということになるだろう。 「回転木馬のデット…

「ヘヴン」川上未映子さん初の長編小説。

二人だけの世界が永遠に続くなら。 それは、無垢で、美しい世界であり続けただろうか。 ただ、永遠の雪景色は存在せず、いつか溶ける。 染まらない白色も実在せず、何かに染まる。 ・・・ その優しくて無垢な細やかな世界が、 守られる事をどれほど望むか。 …

父について語る。猫を棄てる。

父について、語る時、 どうしても感情が篭る。 僕の中にある、内側の内側。 根底的であり、確固たる核心的な部分。 ・・・ どうしたって、 ありがとう との言葉しか思い浮かばない。 僕は父の影響を受けて、 本を読むようになったし、必死に勉強をした。 そ…