のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

2014-01-01から1年間の記事一覧

映画「それでも夜は明ける」

映画 「それでも夜は明ける」 舞台は1841年のアメリカ。 黒人奴隷制度の話。 まずは、実話である事がテロップで告げられる。 纏わりつくような底深い戦慄。 残酷、残虐。 ただし、恐ろしいのは行為そのものですらなく。 制度が根を張って存在し得た事。 怖い…

神さまについての本。「神とGOD」

"もう神頼みだな…" とか。 "神様にお願いする"とか。 年始の初詣とか。 葬式では仏教徒風になり、クリスマスにはキリスト教徒風になるとか。 もっと言えば、仏教においては遺体に意味はない。 そこは儒教的な考えが混合しているとか。 神道、儒教、キリスト…

結果的に何が残るか?

何となく本を読むって知的な匂いがするよね。 と学生時代に思った。 漠然と、ただ漠然と本を読んでいれば、何かが掴めるのだろうか? と考えた。 一冊の本を読み終わった時。 この本は自分にとって何をもたらしたのか? と自問自答した。 そして、案外…何も…

「影武者徳川家康」 上・中・下 隆慶一郎

この小説は"ガツン!!!!!!"となる。 まず、いきなり徳川家康が殺される。 関ヶ原の戦いの最中に、敵の忍びに暗殺されるのである。 ん?フィクションか?と思うかもしれない…。 ご存知の通り徳川家康は関ヶ原の戦いで勝利し、その後に江戸幕府を開いた。徳川家…

「知」のソフトウェア 立花隆

〜情報のインプット&アウトプット〜 古典的な本である。 当然、スマホなんて言葉は全く登場しないが、読む価値は充分にある。 ■大前提 知的生産(この言葉自体が曖昧で輪郭がないが…)の技術、技法には決まったやり方は存在しない。 つまり、本書のテーマ自体…

"手段"と"目的"について

■”手段”と”目的”を履き違えるといつだって厄介な事になる。 仕事においても、勉強においても、プライベートにおいてもね。 iPhoneが発売される度に思う。 僕にとってiPhoneは"手段"でしかない。 電話をしたり、インターネットに接続したり。 iPhoneを待ちわ…

走る事について

走るって行為が定着したのは社会人2年目であったと思う。 その前も、走っていたが継続的ではなかった。 よく定着したよな…と個人的には思っている。 最近では、1週間に1回は走らないと自分が怠惰の渦に飲み込まれるような感覚に陥る。 身体に淀みが生成され…

構造を見極めろ!

■構造を見極めろ! 大学時代に学んだ事の1つである。 個人的に思うのは… "構造を見極めようとしない者"はロクなもんじゃねぇって事。 さて、"構造"とは何か? 言い換えると、”共通する何か”である。 ますます抽象的になった感もある。 例① 戦国時代に鉄砲が…

記憶力と思考力

人生を長らく生きて、思考力と知識ってのは全く別物だなと…なんとなく思っていた。 記憶力と思考力も違う。 ◆学生時代 「おまえはテストはできるけど、頭悪いな〜」とか。 「頭はいいけど、バカだよな〜」とか。 ◆社会人 「あの人は頭はいいけど、仕事できな…

素手で刃物を獲る馬鹿

”素手で刃物を獲る馬鹿”との咄がある。 徳川家康にまつわる。 司馬遼太郎の「覇王の家」を読んでいた時に見つけた。 以下、引用。 あるとき、浜松の城内で突如乱心した者があり、太刀風もあらあらしく棒振りまわして廊下を飛び歩き、人を見れば襲って傷つけ…

巧みな文章。米原万里さんの真髄。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」 著者 米原万里 これは名作。 エッセイの中で珠玉の作品であった。 現段階で間違いなく2014年のNo 1。 著者の米原万里さんが少女時代にプラハで出会った友人3人のエッセイである。 筆者自身が1960年から1964年まで当時のチ…

アメリカ型ポピュリズムの恐怖 斉藤淳

アメリカのトヨタ叩きについて。 2009年秋からの急加速疑惑に絡むトヨタバッシングを読み解く。 大規模なリコールに発展した事件である。 筆者は当時、ニューヨーク駐在の通信社記者であった。 最前線の人物が振り返るトヨタバッシング。 文中から引用する。…

日記のすすめ

僕は日記をつけている。 何でも書くので読まれると恥ずかしい。 (予定があるわけではないが)死んだ後って事はどうしてもよぎる。 別に著名人ではないので、日記が出版されて多くの人に読まれる事はないのだけど…。 なんとなく気になる。 なのでルールとし…

全国アホ・バカ分布考 松本修

これはおもしろい!!!と思った本はブログに記録する事にした。 まずはこれ!!! 東京の人は「バカ」と言い、大阪の人は「アホ」という。 では、どこからどこまでが「バカ」の地域で、どこからどこまでが「アホ」なのか。これを正確に知る人は、かつて誰ひ…

『辞書を編む』 辞書を編む人のアンテナについて

『辞書を編む』(光文社新書) [新書] 著者 飯間 浩明 モスキート音たるものがある。キーンとした非常に耳障りな音。聴力検査を思い出して欲しい、あんな感じである。 聴力は年齢と共に変化し、30代になると17KHz程度の音は聴こえなくなる。 17KHzの音は大人は…

技術を活かすとは何か?「花神」 司馬遼太郎について

◆「花神」 (上・中・下) 著者 司馬遼太郎 唐突に書評を書きたくなったのでゲリラ的に評してみようと思う。 (というより、書評をやりたくてブログを始めた感もある。) 司馬遼太郎さんの「花神」について。 一言でいうならば、生き方を学ぶ本だと思う。 (まぁ…

ブログタイトルについて

◆物語はある夜から始まる。 それは突然。 何の前触れ無く。 ある夜、”ガサッ、ドンッ”と窓の外で音がした。 いや正確には窓そのものに何かしらが当たった音。 僕の部屋は1F。 窓の高さは地上から1mくらいの所にある。 続けて… ガサッ… ガサッ… いるっ!!!…

初投稿…。

◆ブログを開始する。理由はまだない。 色々と思うことをつらつらと記していければと思っている。 その先に何があるのかはよくわからないけど、漠然と何かを形にしたいとは常に思っていた。 24時間…人それぞれ、色々な事を感じる。 時間は平等で皆に24時間な…