戦術のない戦略では、
勝利への道のりは遠い。
戦略のない戦術は、
敗北前の騒音である。
仕事をしている上で、
戦術と戦略の両方をきちんと理解している人をあまり見たことがない。
(弊社のレベルの問題なのかもしれないけど。)
僕が個人的に思う、後輩に対して一番教えたい事は、
戦術と戦略の違いであると思う。
過去にも触れたことがあるかもしれないが、
戦略とは、
森を切り開くとして、
どちらの方角に切り開いていくか?である。
森を切り開くとは、
例えば、好戦的な敵国への道を切り開く事になるかもしれないし。
はたまた、貿易国への道になるかもしれず。
切り開く方角を間違えれば、
身を滅ぼす事にもなりうる。
それが戦略である。
一方、戦術とは、
いかに効率的に木を伐採するか?
である。
純粋の戦術家は、森を伐採して結果どうなろうと知ったこっちゃない。
目の前の木を次々と伐採する事に照準を定める。
理想は戦略家に優れた戦術家をつける事なのだけれど。
実際、優れた戦略家は稀有な存在である。
ただし、優れた戦術家は多く存在すると思う。
故に、
常に戦略を意識する事、がまず第一で。
あなたが求められている戦略が何であるか、淀みなく言えないとするならば。
切るべき木を間違えている可能性があるのである。