本棚を整理した。
中々、骨の折れる作業である。
正確な冊数は不明だが、蔵書もかなりある。
おそらく、1,000冊は超えているだろう。
"何ページになるのかしらん?"等とくだらない事を考えながら整理していたら、あっという間に、夕暮れ時になっていた。
本棚を整理する過程で、"はて?僕はこの本棚を語れるだろうか?"と思うようになった。
"本棚を語る。"とは何か?
つまりは、"本のつながりを語る事"である。
"本棚を整理する"とは、"本を分類する"とイコールである。
例えば、小説であれば、"著者ごとにまとめる"が一番スタンダードである。
・・・
"では?夏目漱石の隣はどうする?"
・・・
選択肢① "な"で始まる作家を並べる。じゃあ、中上健次にするか!
選択肢② いや、明治の文豪つながりで森鴎外にしよう。
など。
この中で"選択肢①"の五十音順は"意思のない本棚"である。
(作家別しりとり大会みたいなものがあり、訓練の一環ならば話は変わる。)
選択肢②は"明治の文豪"を、選択肢③は"夏目漱石"をひとまとめにしようとしている。
まとめる、とは、つまり、テーマを持つとの事だ。
選択肢②は、"明治の文豪を語れる本棚"と言えるだろう。
それでは、夏目漱石が明治の作家だと知らなければ?
そもそも選択肢②は存在しない。
この辺りに、"本棚の個性"みたいなものがあって面白い。
僕の場合。
"夏目漱石"の他に・・・
古代史が好きなので、"聖徳太子"関連の本が5冊ほどある。
文学BOYを気取った時期に、"樋口一葉"を読んだ。
一般教養の一種だろう、と"福沢諭吉"の自伝を読んだ事もある。
武士道の"新渡戸稲造"もありますよ!
"夏目漱石"
"聖徳太子"
"樋口一葉"
"福沢諭吉"
"新渡戸稲造"
・・・(もうお分かりだろう。)
これらの蔵書を並べれば、"新旧お札本棚"が出来上がる。
そうなると、隣は"日銀がわかれば日本経済がわかる"との池上彰の本を並べると更に意図が明白になる。
そうなると、
"野口英世"の本がない!次読んでみるか!!"
"あっ!!!「源氏物語」はあるのに二千円札の存在忘れてた!"
"伊藤博文かぁ・・・まぁ、代わりに「世に棲む日々」を置いとくか!
みたいな話になる。
バカな話と思っているかもしれないが、"お札になるぐらいの偉人を集めた本棚"なのだから最終的には教養の塊になるのは間違いない。
そして、そもそも、"なぜ、お札に選ばれたのか?"が読み解けるかもしれない!
更に、"未来のお札候補本棚"も創れるかもしれない。
お札法則博士と呼ばれる日も近い。日銀に就職できるかもしれないな。
最終的には、"自分がお札になる方法"を・・・。
何が言いたいか?
"本とは単独で完結されるにはもったいない"って事だ。
"共通点"を見つけようとした方が断然楽しい。
そして、"共通点を見出す事"="本棚を語る"だと思う。
ちなみに、この"新旧お札本棚"。
アイディア止まりで実行には移しませんでした(笑)