日本では、
「明日までに」というオーダーで仕事を依頼されることが多いが、
海外ではそうした火急の依頼は、
「マネジメント能力の欠如」と見なされることを覚えておいてほしい。
これは、部下からするとスカッとするかもしれない。
管理者側の目線からすると、実に耳の痛い。
ただ、昔を思い返してみると。
「これ明日までにやっておいて。」
との上司からの指示はいかなる場合でも、イラっとするのは事実で。
①上司が先に帰った場合
「お疲れさまです。」
(は?何帰ってんの?暇ならお前がやれよ。)
②上司が帰り際に声をかけてきた場合
上司「大丈夫か?難しかったら明日の午後でもいいぞ。」
「大丈夫です。」
(は?大丈夫じゃねぇよ。明日は明日でやることあるんだよタコスケ)
③上司が残っている場合
(早く帰れよ・・・)
との具合に、
大体の場合で、イラつく。
指示を出して、管理者としての仕事をしている感じが更にイラつく。
善人ヅラでの悪事ならば、
まごうことなき挑発の方がよっぽど心地が良い。
そんなわけで、
誰しも嫌いな、「明日までに〜」との指示であるが。
海外では、との視点で触れられたのが冒頭の引用である。
「世界一流のエンジニアの思考法」
牛尾剛
本書では、
はっきりと、火急の依頼はマネジメント能力の欠如である、と断言する。
つまり、
「明日までによろしく。」とは、
私はマネジメント能力のない管理者であり、
管理能力の無さを部下の努力で尻拭いしてもらおうとしております。
と周囲に宣言しているようなものである、とする。
そう考えると、
もはや、
「明日までに、よろしく」
は自分は馬鹿です、宣言と同様である。
・・・
部下がイラつくわけだ。
肝に銘じるべき。
海外が必ずしも優れているとは思わないが、
仕事に関する考え方では学ぶべきものが多いように思える。