2016-01-01から1年間の記事一覧
天才スリ師。 甘美な響きである。 なんだろう。鮮やかな盗みの手口は、人を酔いしれさせる。 もちろん、悪事である事は重々承知なのだが。 楽しみたい。せめて物語のなかだけでも。 「掏摸」 中村文則 本書は天才スリ師の話である。 ただし、難攻不落の城か…
「妻を帽子とまちがえた男」 著者:オリバー・サックス 訳者:高見幸郎・金沢泰子 紹介文を引用。 妻の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする音楽家、からだの感覚を失って姿勢が保てなくなってしまった若い母親、オルゴールのように懐かしい音楽が聞こえ続ける…
常に"わたし"は1つである。 全てを決めているのは"わたし"。 明日、会社に行くのも自由。 行きたくなければ、行かなければよい。 決定権は"わたし"にある。 いつも、どんな時にも。 "全ては"わたし"が決めている"とは、現代社会の大前提だと思う。 そうでな…
お腹の中は体内ではありません。 "はあ?何を寝ぼけたことを?"と思ったかもしれない。 ただ、生物学的な話をすると。 お腹の中は"体内"ではありません。"体外"です。 口から肛門までを1つの管と考える。 これはイメージつくだろう。 口、喉、腸、肛門は1…
意識に関する本を読んでいたら、こんな事が書いてあった。 ・"ミクロの世界は常に正しい。" ・"錯誤は脳内で蒸発する。" 個人的に、納得いく部分あり。 思わず、だからかぁ!と色々な事柄が腑に落ちた。 何の事か? 簡単に説明する。 例えば、"幻聴"。 聴こ…
たんぱく質は英語でプロテインである。 "ボディビルダーが飲んでいるヤツね。"とか。 "お肉に多く含まれている栄養素ですよね。"・・・ 程度のイメージであろうか。 "俺、プロテインなくっちゃ生きていけないっす。" と発言したら、筋肉バカだと思われます。…
生命の定義に"動的平衡"の状態を挙げる考え方がある。 動的平衡とは? ・生命は細胞レベルで絶えず入れ替わっているものである、と定義する考え方である。 家をイメージして欲しい。 立派な一軒家が立っているとしよう。 その家は一度建てられたら基本的には…