のらねこ日記

読書、映画、考え事など。色々なテーマを扱える人になりたいです。

まずは寝なさい。話はそれからだ!「睡眠の科学」

「睡眠の科学」櫻井武

なぜ眠るのか

なぜ目覚めるのか

 

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「今すぐ寝なさい!ネットなんか閲覧してる場合ではない!」

と言いたくなる。

 

日本において。

①アルコールを飲んでほろ酔いで出社した者

②徹夜をして眠い状態で出社をした者

は前者の罪が重い。

(下手すると、処分が下る。)

・・・

ただ、思うに①②は同罪である。

 

何故か?

睡眠を奪われる事が生産性及び記憶力(つまりは仕事)に多大なる影響を及ぼすから。

本書を読むと、"睡眠"がいかに生物にとって必要なものかがわかる。

 

とかく、睡眠は怠惰の象徴であるかのように扱われやすい。

「昨日、夜遅くまで勉強して3時間しか寝てないよ〜」

「おお、がんばるねぇ」

なんてやり取りはバカである。

 

睡眠は記憶力を強化する!

本書にて学んだ、最大の知見。

覚えたいなら、睡眠時間を削って何かをするのは無駄である。

まず、寝ろ、との話になる。

 

人生の3分の1を占める睡眠。

知らない事が多すぎた事に愕然。

知るべき事が多い事は当然。

 

睡眠は時間の無駄遣いと考えている人は一読する事をお勧めする。眠りに対する意識が変わるから。

 

それにしても。

生物は寝ている時、危険である。

人間でも寝ている時は無防備であり、暗殺にはもってこい。

三国志張飛(知らない人はすごく強い人と解釈してください。)も寝込みを襲われてたなぁ・・と思いつつ。

 

サバンナでシマウマが終日寝ていたら電光石火で食べられる。

何が言いたいか?

睡眠は表面的に考えると生物の弱点である。

つまりは、進化の過程において、"睡眠は淘汰されるべき機能"であったと考えれる。

それにも関わらず、睡眠を省略できた生物はいないとの事。

おお、ミステリー。

せいぜい半分だけ寝る特殊技能をもった生物が限度。

 

進化の過程が生命の危険がある事を知りながら残した機能。

それが睡眠である。

必要ないわけないのだよなぁ。